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いま大人が学ぶべき、算数の最重要分野とは!?

公開日

2025年12月7日

更新日

2025年12月3日


 みなさんこんにちは!和からの数学講師の岡本です。今回は、大人が学び直すべき算数の分野の中でも、私が最も重要だと考える「ある分野」について、その本質と社会での重要性についてお話しします。
 

大人が学ぶべき、算数で最も重要な分野とは!?

「算数なんて今さら」と思われがちですが、実は算数には、私たちが社会で賢く生き抜くための最も基本的な論理が詰まっています。特に、ビジネスや日常生活で「数字が苦手だ」と感じる方の多くは、ある一つの基本的な概念の認識が不明瞭になっていることが原因だと、私は考えています。

その分野こそ、小学校で学ぶ「単位量当たりの大きさ」です。

1.モノを比較する際に登場する「単位」という概念

私たちは日常生活で、モノの数を表すために「りんご3個分」のように単位を使います。また、共通の単位として、長さのcm、容積のL、時間のなどを小学校低学年で学習します。

では、少し考えてみましょう。「4個で400円のクロワッサン」「3個で360円のメロンパン」は、どちらが「高い」でしょうか?

合計金額でいえばクロワッサン4個分の方が高いですが、この問題は「何に対する金額を比較するか」という設定が不明瞭です。ここで登場するのが「単位量当たりの大きさ」です。

  • クロワッサン:400円 ÷ 4個 = 100円/個(単価)
  • メロンパン:360円 ÷ 3個 = 120円/個(単価)

このように、単価で比較するとメロンパンの方が高いと判断できます。この「1個分120円の金額(単価)」や「1㎡に3人いる混雑さ(人口密度)」、「1時間で30㎞移動する速さ(速さ)」など、実は世の中には「単位量当たりの大きさ」があふれかえっているのです!

2.「単位量当たり」の思考がビジネスと論理力を支える

「単位量当たりの大きさ」を考えることは、比較するために個数や面積、時間の条件をそろえることを意味します。そのためには、「比」という概念を意識していることになります。

ビジネスにおいても、商品の「単価」計算はもちろん、コストパフォーマンス、効率、歩留まりといったあらゆる指標が「単位量当たりの大きさ」に基づいています。この概念が不明瞭だと、データの比較や、損得の計算、正確な見積もりができず、数字に強い人との間に決定的な差が生まれてしまいます。

社会に出て数字に苦手意識がある方のほとんどが、この「単位量当たりの大きさ」という概念とその有用性の認識が不明瞭になっていることが原因です。

3.さいごに:「わからない」を大切に、学び直しの第一歩を

しかし、そういったことを知らないのは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、恥ずかしいと思ってわかったふりをしている方が危険です。数学や算数は、分からないところをそのままにすると、その後の全てが分からなくなってしまうからです。

和からでは「わからないを大切に」、そして「まずは和(足し算)から始めていきましょう」という思いのもとに、大人のための算数・数学・統計教室を運営しています。数字に対する苦手意識を本質から解消し、見える世界を変えるために、ぜひ学び直しを始めてみませんか?

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和からでは、あなたの学習レベルや目標に合わせた、1対1のマンツーマン指導をご提供しています。まずは個別カウンセリングにて、あなたの「わからない」をじっくりお聞かせください。

 

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<文/ 岡本健太郎>

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