量子力学
公開日
2022年9月16日
更新日
2022年9月30日
原子はミクロな力学系です。これを扱おうとすると、今までニュートン力学で扱ってきた天体の運動のようには力学の法則が成り立ちません。量子力学という新しい力学法則が必要なのです。原子や分子は確率的にしか運動の様子がわかりません。でもこれをもとにミクロな世界が理解できるようになり、更には物質の究極である素粒子論の基礎につながっていきます。
受講内容
原子物理学の長い前史から話を始め、古代ギリシャに始まった原子論の発展について学んだあと、光の波動論の発展を学ぶことにします。この2つの歴史的な流れの延長線上に量子力学の誕生を位置づけます。その後、シュレーディンガーの波動方程式やハイゼンベルクの行列力学といった量子力学の基礎法則を学び、水素原子などにこれを応用していきます。また、最後には量子力学を発展させた場の量子論の基礎を学びます。
※内容はお客様のご要望等によって変更することがあります。
受講対象
・大学の授業、レポート対策をしたい方
・量子力学の不思議な現象を数学から理解したい方
必要な数学知識
モデルプラン
1)原子とエーテル
2)荷電粒子の弾道論
3)熱運動の古典論
4)量子論の誕生
5)原子構造と量子論
6)粒子・波動の2重性
7)量子力学の確立
8)量子力学の基本法則
9)物理量の行列表示
10)軌道角運動量とスピン角運動量(Ⅰ)
11)軌道角運動量とスピン角運動量(Ⅱ)
12)摂動論(Ⅰ)
13)摂動論(Ⅱ)
14)多原子電子(Ⅰ)
15)多原子電子(Ⅱ)
16)分子と固体
17)場の量子論(Ⅰ)
18)場の量子論(Ⅱ)
参考テキスト
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。