AIがあれば人間のスキルは必要ない?─AIとの上手なかかわり方
公開日
2025年10月1日
更新日
2025年9月24日
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この記事の主な内容
なぜ“基礎”が不可欠なのか――0×何=0の比喩で考える
リスキリングや業務効率化の文脈で「ChatGPTをどう活用するか」が広く語られています。しかし、AIの“増幅”効果を真に引き出すには、プログラミングの基礎という下地が欠かせません。0に何を掛けても0――この直観的なたとえは、AI時代のスキル設計にもそのまま当てはまります。非エンジニアであっても、“業務×プログラミング”の発想を持つだけで、日々の仕事は着実に変わりはじめます。
ChatGPTは魔法の杖ではなく、入力(プロンプトや下地のコード)を拡張するツールです。
- 変数や配列、条件分岐といった初歩的な概念が見えていると、意図を正しく言語化しやすくなります。
- 逆に下地が0だと、生成物の正否を判断できず、誤りに気づけません。
- 「何をどこまで自動化するか」という設計も、最低限の構造理解があってこそ可能になります。
つまり、AIの出力品質は、ユーザーの理解と指示の解像度に比例します。0に近い下地では、AIがどれだけ賢くても“0寄りの成果”に落ち着いてしまうのです。
専門職だけの話ではない――“業務×プログラミング”という発想
プログラミングは「専門職のもの」という先入観を外すと、活用の幅が一気に広がります。非エンジニアでも、普段の業務に小さなコードを差し込むだけで、ChatGPTの価値は跳ね上がります。たとえば次のような“あるある”タスクは、短いスクリプトとAIの補助でスムーズになります。
- CSVやExcelのデータ整形の定型作業(列の並び替え、欠損の置換、フォーマット統一)
- ドキュメント整備(議事録の骨子作成、決まった体裁への整形)
- ファイル整理(名称ルールの一括変更、階層ごとの仕分け)
ポイントは、完璧なプログラムを書くことではありません。“手作業だと面倒、でもロジックは説明できる”という小さな場面を見つけ、そこに短いコードとAIを組み合わせる発想です。
ChatGPTは“増幅装置”――5行→100行にする前提条件
ChatGPTは、短いサンプルや雛形を起点に、仕様追加やテストコード生成、ドキュメント化までグイッと拡張できます。5行のスニペットがあれば、100行規模の雛形に育てることは十分可能です。ただし、その前提として必要なのは次の2点です。
- 0ではない下地:最低限の構造(入力→処理→出力)があること。
- 評価できる目:生成結果の妥当性をチェックし、改善点を指示できること。
この2点が揃っていれば、ChatGPTは“増幅装置”として本領を発揮します。逆に、下地が0のままでは、拡張も検証も難しく、期待外れの結果になりがちです。
まとめ――“0ではない下地”を作り、増幅させる
AI活用で最もコスパが高いのは、非エンジニアが小さなコード力を身につけることです。0ではない出発点をつくれば、ChatGPTは確かな相棒になります。
では、最初の一歩として“何”をどの順で学べば、最短で0→1を超えられるのか?
そのヒントを得たい方は、ぜひ元動画をご確認ください。
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