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藤井聡太竜王の5年連続勝率80%超えの大記録を解説してみた[youtube公開]

公開日

2022年10月1日

更新日

2022年10月1日

5年連続で80%を超えを叩き出した藤井聡太竜王ですが、今後この大記録が破られることはあるのか?この記録の凄さを堀口智之が数字を使ってわかりやすく解説します!

みなさんこんにちは、大人の数トレ教室の堀口です。
今回は、現在勝ちまくっている藤井聡太竜王について話していきたいと思います。

藤井聡太竜王の大記録

突然ですが2021年度の藤井くんの勝率をご存知でしょうか。
勝率81.2%という80%越えの勝率を記録しました。基本的に80%を超える勝率というのは異常です
単純に、5戦すれば基本4回は勝っているわけですからね。

もちろん勝率81.2%という数字だけでもすごいのですが、勝率が下がっていないことが凄さに拍車をかけているんですね。
藤井くんデビューの年の2017年度からの勝率を見てみましょう。

2017年度の83.6%も、1年目にしてこの勝率というのも凄いのですが、その次の年の84.9%というのも、歴代1位の勝率が85.4%なのでその凄さがわかると思います。
このように高い勝率を叩き出した後は普通勝率というのは下がるのですが、藤井くんは下がっていないんです。
つまり、安定的に強いということです。そして、それこそが藤井くんの本当の強さを表しているんですね。

他の棋士の戦績(羽生善治)

みなさんは将棋が強い人といえば誰を思い浮かべますか。
ここでは羽生さんについて考えてみたいと思います。

その羽生さんのデビューからの勝率を見てみましょう。
縦軸が勝率、横軸が年数を示しています。

1年目は対局数15戦局以下だったので省略しているのですが、それを除いた時の1年目の勝率がなんと75%ほどで、2年目でようやく80%越えを果たします、3年目でも80%を超えているのですが、4年目、5年目で75%、65%となっています。
これを見ると、藤井くんの80%以上をキープすることがスゴいのかがわかりますよね。

羽生さんはあんなに強いのに、なぜこのようなグラフになるのかというと、将棋にはトーナメントや順位戦など基本的に勝てば勝つほど強い人と当たるようになっているんです。
なので、普通は級などが上がって周りの対戦相手が強くなれば勝率は五分五分とかになっていきます。
つまり、勝率が50%を超えている時点でそもそも強いんです。

ですが、藤井くんはタイトルをとって、防衛戦もしている中でも勝率8割をキープしているんですね。これが異常なんですね。
試しにタイトルホルダーで勝率8割キープしている方がいるのかを調べてみました。

他の棋士の戦績(加藤一二三)

それでは、まずはひふみんこと加藤一二三さんの勝率を見てみましょう。

加藤一二三さんといえば、藤井聡太くんが出てくるまで史上最年少のデビュー記録をもっていて、デビュー当初から順位戦で勝ちまくってあっという間にA級になってしまったような方なんですが、勝率のグラフを見てみると最初の15年で80%を超えている年が1年もないんですね。

改めて確認すると勝率が50%を超えているだけでも十分強いんですね。

他の棋士の戦績(中原誠)

それでは次に、現在藤井くんが超えることができていない、歴代勝率1位の85.4%を誇る中原誠十六世名人の勝率のグラフを見てみましょう。

こちらのグラフは非常にわかりやすいです。
基本的には将棋では対局数を重ねるほど戦法や戦法に対する対策がわかっていくので、勝率が上がってもおかしくないんですね。
ですが、このグラフを見ると勝率が上がっていないんですね。

やはり、記録を叩き出したのが2年目ということで、それから勝率80%を超えるタイミングはないんですね。
これを見ても、いかに勝率80%越えを5年間キープするのが難しいのかがわかると思います

藤井聡太竜王の弱点

藤井竜王には弱点となる棋士がいました。そう、豊島将之さんですね。

実は、一時期藤井竜王はこの豊島さんに6連敗とかしていたほど苦手としていたんですね。
彼の勝率を下げるのは豊島さんだったんです。

ですが、実は直近の10局で8勝しているんです。
つまり、藤井くんにもう弱点はないので、勝率は下がらないんですね。

なので、藤井竜王はデビューから29連勝というとんでもない記録を叩き出したのですが、また数年以内に30連勝するのではないかと予想します。

今回の大記録についてYouTubeでより詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

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<文/堀口智之>

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