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【ロマ数トレラン】複素解析の視点からの微積分演習

公開日

2022年4月5日

更新日

2026年5月3日

オンライン教室の講座です。

∞セミナー開設の概略∞

実変数の微積分と複素変数の微積分を区別せずに論じるというのは,解析学の基礎を構築するうえで夢のような出来事です.このセミナーではひとつの試みとして,微積分の演習問題を複素変数関数論の視点に立って 全面的に見直して,新たな解法を提案したいと思います.

さまざまな演習問題のうち,一段と華やかな印象を受けるのは積分の問題です.計算の基本は「微分積分学 の基本定理」で,あらかじめなるべく大きな原始関数の一覧表を作成しておいて,部分積分や変数変換を工 夫して一覧表に掲示されている原始関数に帰着させていくという方針で計算が進みます. 変数変換の技巧が巧みに重ねられていますが,ではここに見られるような変数変換はどこからやって来たのでしょうか.また,そもそも積分ができるというのはどのようなことを意味しているのでしょうか.あるいはまた原始関数が求められるのはどのような場合においてなのでしょうか. i=√-1は虚数単位として,複素指数関数を用いて変数変換 z=e^{ix}を実行すると, 微分計算により dz = ie^{ix}dx=izdx,したがって dx=dz/izとなります. またオイラーの公式によりcosx=(z+1/z)/2, sinx=(z-1/z)/2i. したがって,

よって,

と計算が進みます. 実変数 x が 0 から π/2 まで変動するとき z = e^ix は複素 z 平面上の単位円の第 1 象限内の部分をz=1からz=iまで動きます. これで,提示された実積分は複素有理式 8/i · z^3/(z^8 + 6z^4 + 1) の線積分に帰着されました. z^4は複素平面乗の単位円周を左回りに 1 周し,w = (z^4+3-2√2)/(z^4+3+2√2)は w 平面において原点を中心とする半径 3−2√2の円周に沿って左回りに 1 回転します. それゆえ,複素対数関数の解析接続の状況観察に基づいて, 積分値が

と算出されます. これは一例ですが,こんなふうにして相当に多くの実積分の計算が可能になり,なぜ計算できるのかという基本的な問いを考えていく道が開かれます.

複素変数関数論は複素有理式の積分そのものにも適用できます.たとえば積分

の計算には変数変換 x=tan θ を利用するのが定番の手法ですが,この変数変換の由来が明らかになります.

複素変数関数論とは別ですが,変数変換の由来を考えていくのは重要なテーマです.たとえば積分

の計算には

と置くのが定番手法ですが, この変数変換の由来は双曲線y^2-x^2=1の有理関数によるパラメータ表示です. この観点からも多くの変数変換の秘密が明らかになります.

積分計算の根拠は微分計算です.積分計算の再考を通じて実変数と複素変数の微積分の基礎を同等に考えて いくことをめざしたいです.

∞セミナーの形式∞

本セミナーでは、大学初等の数学や、力学、電磁気学の知識は前提として、テキストに沿って一般相対論、量子場の理論、そしてこの2つを組み合わせた、量子宇宙論について解説していきます。テキストの行間が広い箇所や、数式の補足は別途資料をご用意しながら進めていきます。

難解なこの分野に挑戦していく方への入門となります。みんなで学んでいくスタイルなので、いまさら聞きづらい、ということでも質問もしやすく、1人で勉強するのが難しいと感じている方にも最適です。

∞本編受講希望者の方向けの注意事項∞

・通信トラブル等が発生した時に、講師、受講生で円滑に連絡を取り合えるようLINEグループを作成します。LINEグループへの参加は必須とさせていただきますので、予めご了承ください。
・オンラインセミナー受講の際に必要となるパソコン、タブレットまたはスマホ等の通信機器、およびWiFi等のインターネット接続サービスは受講生ご自身でご準備いただきます。
・Apple Pencilなどのスタイラスペンやペンタブなど、画面にペンによる書き込み、描画を行える環境をご準備いただくことを推奨いたします。
・各セミナーの録画動画を最終回の1か月後である2021年1月5日まで視聴できるようにしますので、出席できない回は動画での受講が可能です。
・欠席者には録画動画だけでなく、セミナーで使用する配布資料(pdfファイルやurl等)も出席者同様配布いたします。

∞ロマ数トレランとは∞

「時間はかかってもいいから数学の美しさを中身からしっかり理解したい!」
聞いているだけでわくわくする華やかなテーマが満載のロマンティック数学ゼミ。
その根底となる理論からしっかり学びたい。ロマ数トレランはそんな声から生まれました。

ロマ数トレランは、ロマン溢れる数学を語ることができる講師による、講義形式ではなく、双方向の対話に重きをおいた受講者参加型の少人数制ゼミです。
実際に手を動かしたり、しっかりと質問、議論をする時間を設けることで
内容を確実に理解することを目標とします。同じ気持ちをもった仲間と一緒に学んだ先には新しい数学の世界が待っています。

~トレランとは~
山を縦走する山岳レースを意味するトレイルランニングの略です。
急坂は大変な時はありますが、いったん頂上に上がれば壮大な風景を楽しむことができます。
数学も同じです!平坦な道も、下り坂も、そして時にはハードな時もありますが、頑張って登りきれば素晴らしい風景が広がっているのです!

※ロマ数トレランでは受講生の理解に合わせて講師が適切な速度になるよう誘導しますが、受講者の理解を優先するため、カリキュラムの進度は確約いたしかねますので、予めご了承ください。
※質問の内容がセミナーの趣旨とそれる場合や、セミナーの適切な進行の妨げになると講師が判断した場合には、解説はセミナー内ではなく別途個別指導をご受講いただくようご案内することがあります。
※ロマ数トレランにはビデオ視聴以外に欠席保証はございません。ビデオは出席の有無に関わらずご視聴いただけます。

∞企画運営∞

和から株式会社
渋谷(本社)・新橋・大阪にて社会人向けの数学個別指導教室「大人のための数学教室 和(なごみ)」や「大人のための統計教室和」を運営。数学が苦手な大人から 数学の業務・研究応用を目的としているマーケター、経営者、大学教授のお客様向けに数学や統計学の授業を日々提供している。企業におけるデータセンス研修やデータ分析研修も実施。
和から株式会社HPはこちら>>

∞お問い合わせ∞

和から株式会社 松中宏樹
MAIL:class@wakara.co.jp

受講対象

・宇宙・素粒子に興味のある方
・手を動かして、一緒に数式を追う努力をする方

[前提知識]
・大学初等で学ぶ範囲のニュートン力学、マクスウェル電磁気学
・量子論や特殊相対論の初歩(少しでも専門的に学んだことがある)
※一般相対論や量子場理論の知識は問いません。

※「明解 量子宇宙論入門」の目次
第Ⅰ部 相対論と宇宙論
第1章 一般相対論の基礎
第2章 場の量子論的振舞い

第Ⅱ部 加速膨張する宇宙
第3章 インフレーションのメカニズム
第4章 暗黒エネルギーとは何か
第5章 インフレーションを検証する

第Ⅲ部 宇宙の始まり
第6章 原始的原子からの誕生
第7章 振動する宇宙
第8章 永遠に生み出される宇宙

第Ⅳ部 並行宇宙
第9章 物理定数の異なる宇宙
第10章 マルチバースと人間原理
第11章 多世界解釈

セミナー内容

≪ガイダンス回≫

≪本編≫
■第1クール
第01回 特殊相対論の復習・一般相対論の基礎
第02回 空間はどんな“形”をしているか?時間とともに変化する宇宙・観測データとの比較
第03回 素粒子を生み出す場・場の古典論・粒子の量子論・場の量子論
第04回 場のエネルギー・標準模型と暗黒物質・標準モデルの問題点・インフレーションによる説明
第05回 圧力項を含むアインシュタイン方程式・スカラー場のエネルギー運動量テンソル
第06回 初期のインフレーション理論とその改定・インフレーション理論の展開・保存則と対称性・粒子の運動とネーターの定理
第07回 スカラー場とネーターの定理・一般相対論とエネルギー運動量テンソル・さまざまな暗黒エネルギー
第08回 インフレーション理論の現状・質量分布の揺らぎとスケール不変性・インフレーションがもたらす密度揺らぎ
第09回 各種のインフレーション・第2の加速膨張の発見・原初的原子のアイデア
第10回 ポテンシャル障壁とトンネル効果・宇宙の波動関数・ホイーラドイット方程式
※受講者の理解度により、上記内容は変更となることがあります。

■第2クール
第01回 時間はどこに消えたのか?・無からの創造・振動宇宙のアイデア
第02回 ブラックホールと事象の地平線・ペンローズの特異点定理宇宙論における特異点定理
第03回 特異点を回避するには・ループ量子重力理論・力学的単体分割理論
第04回 定常的な宇宙・カオス的インフレーション・超ひも理論の宇宙
第05回 エキピロティク宇宙論・物理定数の種類・スカラー場の凝縮の効果
第06回 空間反転および粒子/反粒子の対称性の破れ・ゲージ対称性の破れとヒッグス機構
第07回 標準模型における対称性・地平線の向こう側・人間原理の考え方
第08回 標準模型の物理定数・宇宙定数問題
第09回 多世界解釈と量子論的な干渉・二重スリット実験のデコヒーレンス
第10回 解釈問題と量子宇宙
※受講者の理解度により、上記内容は変更となることがあります。

比較的テキストに書かれている数式は少ない方かと思いますが、その分時間をかけて行間を埋めながら、最初から解説致しますので、そこは心配されなくても大丈夫かと思います。
最後までスムーズにセミナーを進めるためにも、一緒に手を動かして計算する努力をして、最後まであきらめない気持ちをお持ちの方をおすすめ致します。

セミナーの様子

セミナー基本構成

講義150分(質疑応答を含む)
※内容によっては授業内に演習時間を含める場合がございます

※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。

お持ち物と注意事項

・ブラウザが利用できるPCやタブレットなど
・筆記用具(ペン、ノートなど)
・テキスト「講談社 明解 量子宇宙論入門」(吉田伸夫) ※各自でご購入ください。

※「zoom」を用いてオンラインでセミナーを行います。
※iPad等タブレットの使用は一部機能が制限される場合がございます。パソコン端末でのご参加を推奨いたします。

料金

≪本編≫65,500円 ※早期割引あり

定員

本編:8名

特定商取引法に基づく表示

特定商取引法に基づく表示についてはこちらを参照ください。
1.支払方法:銀行振込又はクレジットカード払いが利用できます。
2.支払い時期:土日を除く開催日4日前

セミナー監修

酒井 義彦 (さかい よしひこ)

<講師略歴>
東京理科大学理学部物理学科卒業後、東邦大学大学院理学研究科にて場の理論、東京理科大学理学部数学科編入学により位相幾何学を学び、その後は、高等学校非常勤講師や塾講師を経験、その後、教材販売営業の仕事を経て、大人のための数学教室「和」のスタッフとして勤務。算数・数学の学び直しや、ご趣味で物理を学ぶ方。また、電気主任技術者や計量士などの資格対策の方などを対象に、数学や物理の授業を長年に渡って行い、現在は、数学教室「和」の一般講師に至ります。

担当講師

※日程により一部講師が変わる事があります。

会場とスケジュール

伴走型個別講座をご希望の場合

オンライン教室

個別対応にて本講座の内容を実施しております。
・お申込フォームご要望欄に「個別対応希望」とご記載ください。
(講座実施は、日程を調整しご都合に合わせて対応しております。)
※まずはお気軽にご連絡ください。
◎伴走型個別講座金額:194,600円(110分×10回)

※当日実施希望のお申し込みはできかねます。日程調整期間を含め、1週間程度お時間をいただけますようお願い致します。

本編(有料)

オンライン教室

第01回 2022年11月20日(日) 18時30分~21時00分

第02回 2022年12月04日(日) 18時30分~21時00分

第03回 2022年12月18日(日) 18時30分~21時00分

第04回 2023年01月08日(日) 18時30分~21時00分

第05回 2023年01月22日(日) 18時30分~21時00分

第06回 2023年02月05日(日) 18時30分~21時00分

第07回 2023年02月19日(日) 18時30分~21時00分

第08回 2023年03月05日(日) 18時30分~21時00分

第09回 2023年03月19日(日) 18時30分~21時00分

第10回 2023年04月02日(日) 18時30分~21時00分

※セミナーの性格上、本編の定員は8名とさせていただきます(先着順)。
※最小履行人数は4名となります。最小履行人数に満たない場合、非開催となり、料金は返金させていただきます。開催有無は第一回ゼミの5日前である8月31日に確定となります。
※早期割引はガイダンス回翌日までに全回お申し込みの方に適用いたします。
※日程、時間の都合でガイダンス回に参加できない方は、担当の松中(メール:class@wakara.co.jp)までご連絡ください。ガイダンス回当日中に録画した動画を視聴できるように手配いたします。ただし、早期割引が適用されるのはガイダンス回の翌日までとなりますので、予めご了承ください。

伴走型個別講座をご希望の場合

個別対応にて本講座の内容を実施しております。
・お申込フォームご要望欄に「個別対応希望」とご記載ください。
(講座実施は、日程を調整しご都合に合わせて対応しております。)
※まずはお気軽にご連絡ください。
◎伴走型個別講座金額:194,600円(110分×10回)

本編(有料)

第01回 2022年11月20日(日) 18時30分~21時00分

第02回 2022年12月04日(日) 18時30分~21時00分

第03回 2022年12月18日(日) 18時30分~21時00分

第04回 2023年01月08日(日) 18時30分~21時00分

第05回 2023年01月22日(日) 18時30分~21時00分

第06回 2023年02月05日(日) 18時30分~21時00分

第07回 2023年02月19日(日) 18時30分~21時00分

第08回 2023年03月05日(日) 18時30分~21時00分

第09回 2023年03月19日(日) 18時30分~21時00分

第10回 2023年04月02日(日) 18時30分~21時00分

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