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髪の毛統計学-第2回:統計で見る薄毛に影響する改善可能な7つの要因

公開日

2025年9月15日

更新日

2025年9月3日

こんにちは!「髪の毛統計学」へようこそ。

前回の第1回では、「薄毛は遺伝だから仕方ない」という誤解を解き明かし、薄毛の主な原因が遺伝とホルモンにあることをお伝えしました。

今回の第2回では、その知識をさらに深掘りし、薄毛は遺伝という土台の上に、日々の生活習慣が積み重なって進行すると考えられる点を見ていきます。つまり、遺伝以外にも、自分で変えられる要因がたくさんあるのです。

そこで、科学的なデータや統計に基づき、薄毛に影響を与える「改善可能な7つの要因」をランキング形式でご紹介します。あなたの髪を守るヒントが見つかることを祈っています。

この記事のデータはChatGPTの「Deep Research」(詳細なリサーチ)を使って調査した内容を基にしています。

薄毛の進行は自分で止められる!?

薄毛は、遺伝という「土台」の上に、日々の生活習慣が積み重なって進行すると考えられます。まずは、今回のブログでご紹介する7つの要因と、その薄毛への影響度を星(★)の数で比較した表をご覧ください(★5が最も影響が大きい)。

順位 要因 影響度
1位 ストレス ★★★★★
2位 喫煙 ★★★★★
3位 睡眠 ★★★★
4位 食生活 ★★★★
5位 ホルモンバランス ★★★
6位 頭皮ケア ★★★
7位 運動習慣 ★★★

薄毛は、遺伝という「土台」の上に、これらの生活習慣が積み重なって進行すると考えられます。一つひとつの要因を詳しく見ていきましょう。

第1位:ストレス(影響度★★★★★)

仕事や人間関係でストレスを感じていませんか? ストレスは円形脱毛症の引き金になるだけでなく、AGAの進行も加速させます。

2024年の研究では、強いストレスを感じているAGA患者は、そうでない患者に比べて髪の密度や太さが低く、薄毛がより進行していたことが報告されています。また、育毛治療(ミノキシジル外用)の効果もストレスの有無で大きく差が出たそうです。

ストレスは、ストレスホルモンであるコルチゾールを増加させ、髪の成長サイクルを乱します。

「ストレスでハゲる」という話はよく聞きますが、医学的にもその影響が証明されていたんですね。ストレスを溜めない生活は、髪にも良い影響をもたらすと言えます。

第2位:喫煙(影響度★★★★★)

「まさか、タバコがそんなに?」と思った方もいるのではないでしょうか。最近のメタ分析研究によると、喫煙者は喫煙経験がない人に比べて、男性型脱毛症(AGA)を発症する確率が約1.8倍も高まることがわかっています。さらに、1日10本以上吸うヘビースモーカーでは、そのリスクは約2倍にまで上昇するそうです。

喫煙は、血管を収縮させて毛根への血流を悪くし、髪の成長に必要な酸素や栄養の供給を阻害します。さらに、毛包を弱らせるホルモンを刺激するとも報告されています。

「タバコは肺に悪い」というイメージが強いですが、実は髪の毛にも大きな影響を与えているのです。禁煙は、将来の髪を守るための最も効果的な手段の一つだと考えられます。

第3位:睡眠(影響度★★★★)

「最近、寝不足気味だな…」と感じている方は要注意です。睡眠不足や睡眠の質の低下も、薄毛に大きく影響します。睡眠中には髪の成長に不可欠な成長ホルモンが分泌されるため、慢性的な寝不足は髪の成長サイクルを乱す可能性がありそうです。

ある研究では、睡眠時間が6時間以下の人は、十分な睡眠をとっている人に比べて、AGAが重症化するリスクが約2.16倍高かったというデータがあります。さらに、睡眠の質が悪い人では、そのリスクが約3.7倍にも跳ね上がることがわかっています。

第4位:食生活(影響度★★★★)

食生活は、髪の健康に直結する重要な要因です。2022年の研究によると、毎日砂糖入り飲料を飲む男性は、全く飲まない人に比べて薄毛になる割合が約30%高く、1日に2杯以上飲む人では42%も増加するという衝撃的な結果が出ています。また、薄毛がある人は「揚げ物など脂っこい食品を多く摂り、野菜摂取が少ない」傾向にあることも報告されています。

髪の主成分はケラチンというタンパク質で、その生成には亜鉛や鉄分、ビタミン類が必要です。これらが不足すると、髪は十分に成長できず、細く弱くなってしまいます。

第5位:ホルモンバランス(影響度★★★)

薄毛の根本原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)も、ホルモンの一種です。 これ以外にも、甲状腺ホルモンが不足すると脱毛を引き起こしたり、インスリンの効きが悪くなる状態(インスリン抵抗性)が薄毛リスクを高めると報告されています。

第6位:頭皮ケア(影響度★★★)

髪が生える「土壌」である頭皮の健康も大切です。 頭皮が不衛生な状態で皮脂やフケが毛穴を塞いだり、炎症を起こしたりすると、髪の成長が妨げられます。 極端に洗髪を減らす「湯シャン」などの方法も一時流行しましたが、専門家は頭皮の感染症や抜け毛のリスクが高まる可能性があると警告しているようです。

第7位:運動習慣(影響度★★★)

「運動が薄毛に?」と意外に思うかもしれませんが、運動は間接的に髪の健康に良い影響を与えるとされています。 運動は全身の血行を促進し、頭皮の毛細血管にも十分な栄養が行き渡るようになり、また、ストレス解消や睡眠の質向上にもつながるため、薄毛の進行を遅らせる効果が期待できるそうです。

ある研究では、6ヶ月間の運動介入後、有酸素運動を行ったグループは行わなかったグループより、薄毛症状が改善した割合が5.4倍も高かったと報告されています。

まとめ

薄毛は遺伝だけではなく、喫煙、ストレス、睡眠、食生活といった日々の習慣が大きく影響することが、データから明らかになりました。薄毛を運命だと諦める必要はありません。まずはできることから、一つずつ生活習慣を見直してみませんか?

例えば…

  • 禁煙を始めてみる。
  • 睡眠時間を30分早くしてみる。
  • 毎日1杯飲んでいたジュースを水に変えてみる。
  • 週に1回でもいいから、近所をウォーキングしてみる。

小さな一歩が、将来の髪を守る大きな力になるはずです。とはいえ、筆者もなかなかすべてはできていません。まずは意識することから始めてみましょう!!


次回の「髪の毛統計学」は…

男性型・女性型それぞれの脱毛症の発症年齢や、薄毛がどれくらいのスピードで進行するのかを統計データで詳しく見ていきたいと思います。 「私の薄毛は、今どの段階にあるんだろう?」と気になっている方は、ぜひ次回もお楽しみに!

<文/綱島佑介>


【出典・参考】

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