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子供の「みんな持ってる」問題

公開日

2025年1月16日

更新日

2025年4月26日

和から副社長綱島佑介が送る「ただの雑談」第二弾の動画抜粋です。

今回は子供の「みんな持ってる」という要求に対して、実際にデータを集めて対応した話をご紹介します。


動画でもご覧いただけます。

子供の要求と家族の反応

ある日、小学生だった私の子供が学校から帰ってきて、「クラスのみんながDSを持ってるのに、僕だけ持ってない。だから買ってほしい」と言い出しました。私はその主張に驚き、「みんな持ってる」というのは本当だろうか?と疑問を抱きました。

同居している祖父母は「みんなが持っているなら、買ってあげないとかわいそうだねぇ」と言いましたが、果たして本当なのか、私にはデータを集めて確認する必要があると感じました。

データ収集の開始

まず、私はパソコンを使って子供のクラス全員の名前をエクセルに入力し、「持っている」「持っていない」の項目を作成しました。これをプリントアウトして、子供に「1週間の間にクラス全員にDSを持っているかどうか聞いてきて、この表を完成させなさい」と指示し、もし嘘を書いたら親に確認するよと少しプレッシャーをかけました(笑)。

すると、1週間後の結果は驚くべきものでした。クラス35人中、DSを持っているのはわずか6人、つまり17%です。子供が言っていた「みんな」とは、この6人だったのでしょうか。

「みんな」の定義

この結果を受けて、「みんな」とは一体何人からそう言えるのか疑問が浮かびました。子供にとって「みんな」とは半分くらいと思っているようで、両親は80%くらいが「みんな」と感じるという意見でした。

この言葉のあいまいさを感じた私は、「みんな」とは一体どのくらいの割合を指すのかを考え、様々な状況で異なる可能性があることを感じました。

今回はどこにも当てはまらなかったため、「みんな持っている」という主張は却下することとしました。

分解と統合の哲学

データ分析で役立つのは、データを分解し、異なる視点で見つめ直す「分解と統合の哲学」です。子供に「放課後によく遊ぶ友達に印を付けて」と頼むと、4人の名前が出てきました。

驚くことに、その4人はDSを持っている6人の中の4人でした。クラス全体の17%という持っている人数ですが、子供の遊ぶ5人のグループでは80%でした。つまり、子供にとっての「みんな」とは、クラス全体ではなく親しい友達グループだったのですね。

問題解決と意外な結末

問題の本質が見えたところで、私は自身が持っていたDSの1台を子供に貸すことにしました。「自由に使っていいよ」と言うと、子供は大喜び。私は当時、ゲーマーであったため、複数のDSを所有していましたが、後にSwitchでも同様の状況が起こり、長男も次男も同じことを考えるところが微笑ましかったです。

データに基づくアプローチで、日常の問題を解決するヒントになるのだと実感しました。

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