【ロマ数トレラン】『江戸数境』和算家に学ぶ古典的算術の世界
公開日
2023年10月26日
更新日
2024年3月1日
∞『数秘の雅-江戸の算術に魅せられて』∞
時は流れても色褪せない算の美を求め、漢文に秘められた数学の宝石を掘り起こす冒険へのお誘いです。このセミナーでは、古き良き江戸時代の和算の粋を体験し、30の選りすぐり問題があなたの知性を刺激します!漢文で綴られた原典を手に取り、易解から深奥へと続く数学への旅路を歩みましょう。
伝統が息づく言葉たち、そして美しき方程式の表記法には、ただ計算する以上の物語があります。算木の一振りには、数百年前の知恵が宿り、それを解き明かすことで、あなたもまた、和算家の仲間入りを果たすのです。
さらに、選び抜かれた和算家たちの偉業に光を当て、彼らの業績を通じて数学の新たな地平を開きます。彼らの物語は、数学がただの数ではなく、文化と歴史を繋ぐ生きた証となる!!
このセミナーはただの講座ではありません。江戸時代から現代へと続く知の橋渡しであり、参加者一人ひとりが数学の深淵を覗き込む旅なのです。この機会に、和算の世界であなたの知性を磨き、数学の真の楽しみを見出してください。
■次の問題では、高さ3寸、底辺4寸の直角三角形内接する円の直径を求める問題で、答えが2寸であることを証明しています。
この問題の和算での計算方法は3+4-√(3^2+4^2)=2です。なぜ求まるかわかりますか?
和算書の数学では、問題(最初の2行)の後にすぐ(3行目)に答え「答えて曰く圓径は二寸」が記載されています。大事なことは、答えを求めることではなく、答えが導かれる道筋を楽しむことだと言っている気がします。また、底辺の長さを「殳」、円の直径を「圓」として、
方程式
を
の様に、表記します。この独特の数学「和算」の世界をちょっと味わって見ませんか?
受講対象
和算や和算家に興味がある方。
必要な数学知識
三平方の定理、相似、平方根など就学生までの数学を理解している方が望ましい。
セミナー内容
第 0 回
ガイダンス回:江戸時代の数学「和算」の紹介
第 1 回
鈎股弦の術(その1):和算での「三平方の定理」の証明と内接円への適用
【江戸初期の和算家(毛利重能、今村知商、吉田光由、高村吉種)】
第 2 回
鈎股弦の術(その2):直角三角形と内接する多角形の基本問題
【関孝和(その1)】
第 3 回
鈎股弦の術(その3):直角三角形と内接する多角形の応用問題
【関孝和(その2)】
第 4 回
三角の術:正三角形に関する図形問題と算木を使った平方根の計算方法
【建部孝弘】
第 5 回
塁円の術(その1):一本の直線に接する2つの外接する円の基本問題
【渋川春海】
第 6 回
塁円の術(その2):一本の直線に接する2つの外接する円の応用問題
【会田安明(その1)】
第 7 回
三斜の術:三角形に関する余弦定理の証明と内接円への適用
【会田安明(その2)】
第 8 回
直の術:長方形やひし形の内側に円や多角形が接した問題
【算法少女】
第 9 回
径矢弦の術:円内部に引かれた線(弦)と弦から垂直に円周まで伸びる線(矢)の関係
【最上徳内】
第10回
円や方(正方形)の内部に円を配置した応用問題
【中村八郎兵衛政栄】
※第0回に参加しなくても第1回目以降は申し込むことは可能です。
※タイトルはあくまで予定のものであり、受講生の理解度やご要望によって変更の可能性がありますのでご注意ください。
セミナーの様子
セミナー基本構成
※内容によっては授業内に演習時間を含める場合がございます
∞セミナーの目的∞
和算に関する基本知識を習得して、和算書の原文をある程度理解できるようになることを目的とします。
また、和算独特の定理(和算では術と呼んだりします)を理解し、それらを組み合わせて、より高度な和算問題に取り組む力を養います。
∞セミナーの形式∞
漢文で書かれた和算の原書を見ながら、そこに書かれている3題の問題とその解法を解説していきます。その後、参加者に2題の問題とその解法の解釈に挑戦してもらいます。
後半では、和算家の紹介について、その業績も踏まえて紹介します。
∞本編受講希望者の方向けの注意事項∞
・通信トラブル等が発生した時に、講師、受講生で円滑に連絡を取り合えるようLINEグループを作成します。LINEグループへの参加は必須とさせていただきますので、予めご了承ください。
・オンラインセミナー受講の際に必要となるパソコン、タブレットまたはスマホ等の通信機器、およびWiFi等のインターネット接続サービスは受講生ご自身でご準備いただきます。
・Apple Pencilなどのスタイラスペンやペンタブなど、画面にペンによる書き込み、描画を行える環境をご準備いただくことを推奨いたします。
・欠席者には録画動画だけでなく、セミナーで使用する配布資料(pdfファイルやurl等)も出席者同様配布いたします。
※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。
料金
定員
特定商取引法に基づく表示
セミナー監修
脇 克志(わき かつし)
平成5年に千葉大学大学院自然科学研究科後期3年博士課程修了し、博士(理学)を取得。
平成18年4月より山形大学理学部。専門は、有限群のモジュラー表現だが、最近は深層学習を利用して和算書内の図形領域を抽出して、データベースを構築中。
著書:「見える!群論入門」(日本評論社、2017年6月)
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。
会場とスケジュール
ガイダンス回(無料)
オンライン教室第0回 2023年11月19日(日) 16:00~17:30
※開催は終了しました。ガイダンス回は「セミナーの様子」からご確認いただけます。
本編(有料)
オンライン教室第01回 2023年12月03日(日) 16:00~18:30
第02回 2023年12月17日(日) 16:00~18:30
第03回 2024年01月07日(日) 16:00~18:30
第04回 2024年01月21日(日) 16:00~18:30
第05回 2024年02月04日(日) 16:00~18:30
第06回 2024年02月18日(日) 16:00~18:30
第07回 2024年03月03日(日) 16:00~18:30
第08回 2024年03月17日(日) 16:00~18:30
第09回 2024年03月31日(日) 16:00~18:30
第10回 2024年04月14日(日) 16:00~18:30
※最小履行人数は4名となります。最小履行人数に満たない場合、非開催となり、料金は返金させていただきます。開催有無は第一回ゼミの7日前に確定となります。
※ガイダンス回翌日18:00時点での申込数が定員を超えている場合は、抽選にて参加者を決定させていただきます。予めご了承ください。
※本編お申し込みの方にはご入金方法をメールでご連絡いたします。