社会人のための1から始める数理統計【入門編】-統計学を「分かる」から「説明できる」へ進める第1歩-
公開日
2025年3月6日
更新日
2025年3月8日

統計を学ぶなか、こんなことで困ったことはありませんか?
・データのばらつきを示す指標として「標準偏差」を習ったけど、そもそもばらつきってどのように計算するの?似たような指標に「分散」というものも出てきて混乱する。。。
・「p値」を習ったけど、実は確率が苦手で統計学全体に苦手意識がある。。。
統計学は、数学を使わなくても多くの実践的な手法を学ぶことができます。しかし、より深く理解しようとしたときに、「この結果の意味を説明できない」「なぜこの手法を使うのかが直感的に分からない」と感じることがあるかもしれません。
本講座では、すでに統計学を学んだ方が数学的な背景を補い、より確信を持ってデータ分析に取り組めるようになることを目指します。
「数理統計」とは?
数理統計とは、統計学を数学的に体系化し、データの分析や推測を理論的に行う学問です。確率の理論をベースにし、「推定」や「仮説検定」などの手法を用いてデータから法則性を導きます。AIやデータ分析にも応用される重要な分野であり、数学的な理解が統計の本質を捉える鍵となります。
本講座で学習する内容を一部紹介
本講座では、現在の小学校から中学校の数学における数理統計の内容を学習していきます。正しい計算や、文字を使った式を理解することで数理統計を理解するための基礎力を身に着けることを目標とします。
①分布の違いを理解する
まずはデータの基本的な捉え方から始めます。例えば、平均値と中央値が大きく離れている場合、データはどのように分布しているのかなど、ヒストグラムを通してデータ分布の特徴を学んでいきます。
②標準偏差の意味を数式で理解する
標準偏差とは結局何なのか?データ分析を行っている方でも式の意味をきちんと理解できている方は少ないです。
\begin{align*}
S_x=\sqrt{\frac{1}{n}\sum_{i=1}^n(x_i-\mu)^2}
\end{align*}
標準偏差や期待値などをしっかり数式を通して理解し、大学や企業での研究や、資格試験にも対応できる底力をつけていくことを目標としています。
この講座を受けた後は、上記の式が意味が分からない数式から、データの理解を助けてくれる有用な道具に変わることでしょう!
数学的な理解が大きな差を生む時代へ
統計の参考書やデータ分析関連の書籍を読んでみると「標準偏差」や「検定」、「回帰」などの聞き慣れない専門用語や数式が多く、難しくて手が止まってしまうなんてこと、ありませんか?理解できたと思っても、次の章でまた壁にぶつかる…。そんな繰り返しで、学習がなかなか進まないと感じることも。でも、少しずつでも積み重ねれば、データ分析の力が身につき、大きな武器になります!
数理統計の本質を学び、データをより深く理解する力を身に付けたい方におすすめの講座です!
受講対象
・統計学をしっかり学びたい方
・統計学やデータ分析に興味はあるけど、どこから学べばいいか困っている方
・統計に関連する算数や数学の基礎を学びたい方
・統計関係の資格試験に興味のある方
セミナー内容
第1回:小学校で学ぶ統計の基礎
・基本的なグラフとその読み取り
・平均の計算
・場合の数
第2回:データの代表値
・平均値と中央値と最頻値
・四分位数の基礎
・ヒストグラムと箱ひげ図
第3回:データの散らばり具合
・散らばり具合の考え方
・標準偏差
・偏差値の考え方
第4回:確率の基礎計算
・ヒストグラムと相対度数分布
・様々な確率の計算
・期待値の考え方
※質問内容やディスカッション内容により、上記内容は変更となることがあります。
セミナー基本構成
※開催回ごとに多少構成が変わることがあります。
お持ち物と注意事項
お申し込み人数が最少催行人数に満たない場合、セミナーの開催を【中止】とさせていただくことがございますので予めご了承願います。
【中止】の場合には第1回開催日の7日前までにご登録のメールアドレスにメールにてご連絡いたします。
【中止】となった場合、お支払い済みの料金は全額ご返金いたします。
料金
・会社名義や旧姓など、振り込み名が本人名義でない場合は事前にご一報下さい
定員
特定商取引法に基づく表示
セミナー監修
岡本 健太郎(おかもと けんたろう)
<講師略歴>
学歴:九州大学大学院数理学府博士後期課程修了(数理学博士)
出身:山口県下関市
所属学会:日本数学会, 日本アクチュアリー会
資格:高等学校数学科教員免許(専修免許), 統計検定1級(数理統計)
数理学の博士号を取得した切り絵アーティスト。
国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター 特任フェロー(2021~2022)
ドイツのチュービンゲン大学に研究員として滞在経験あり。元日本学術振興会特別研究員。
数学教育にも力を入れており、学生から社会人まで、わかり易く授業を展開。指導可能範囲は中学・高校数学から、大学の教養・専門分野、データ分析まで幅広く対応。また「数学」を使ったアート活動(切り絵)を通して、数学の有用性だけでなく美しさや魅力について積極的に発信。
担当講師
※日程により一部講師が変わる事があります。