キッズデータラボをなぜ立ち上げたのか?(小学生向け算数思考力オンライン学習塾)
公開日
2025年10月2日
更新日
2025年10月1日
新しい学びの場「キッズデータラボ」(公式WEB)を立ち上げました
和からの堀口です。いつもありがとうございます。
さて、2025年10月、新たな塾「キッズデータラボ」公式WEBを立ち上げました。プロジェクトとしては昨年くらいから構想がありましたが、ようやく具体的に動き始めました。
この立ち上げには、理由があります。
2010年、日本初の「大人専門の数学教室」を立ち上げた日
私が起業したのは、2010年。当時、「数学は受験が終われば一生使わない」と思われている空気の中で、私は大人こそ数学を学び直すべきだと考え、日本で初めて「大人専門の数学教室」を創業しました。
正直に言えば、その教室は「微積分」や「線形代数」、あるいは「統計学」など高度な内容を求める人が来るだろうと考えていました。しかし蓋を開けてみれば全く違いました。
受講生の多くは、「実は文章題が解けない」「割合や確率の感覚がない」「グラフを読めない」――そんな声を抱えてやってきたのです。
つまり、高度な数式を必要とする以前に、数字そのものを扱う感覚=データセンスが欠けている大人が圧倒的に多いという事実に直面しました。
この力を、子どものうちから自然に育めたら最高じゃないか、と思うに至ったわけです。
娘の存在が背中を押した
そして今、私には小学校に上がろうとしている娘がいます。親としての目線で周りの会話を聞いていると、少しずつ出てきたのが「中学受験どうする?」という話題です。
親が集まれば習い事や塾の話。きちんと教育をさせたい、という親の想いはよくわかります。しかし、中学受験にはもやっとするものを感じています。
中学受験の現場で見た衝撃
実は起業前、私は学習塾に勤めていた経験があります。5社のうち、1社は最大手の一つである中学受験対策をメインとする「早稲田アカデミー」でした。そこで見たのは、壮絶な中学受験の現場です。
- 親は3年間で200万円以上を投じる。
- 子どもは毎週、数センチにも積み上がる宿題。休日も遊びの時間は削られ、机に向かう生活。
- 算数が「楽しさ」ではなく「義務」になり、親からの評価基準も「算数の点数」。
もちろん勉強が好きで自分から取り組む子もいます。しかし大半の子どもは疲弊し、笑顔を失っていきます。私はその光景に衝撃を受けました。「算数は、本来もっと生活の一部で、楽しいもののはずなのに」。
教育市場の変化と危機感
さらに教育業界の未来を冷静に分析すると、危機感が募ります。子どもの数は年々減り続けています。2016年には生まれた子供が100万人を下回り、2021年には81万人、2024年に生まれた子供は68万人でした。単純計算で、8年で3割減っています。これは本当に異常です。先日のニュースで学習塾が過去最高の倒産件数との報道もありました。今後、人材不足や少子化の加速で、多くの学習塾は生き残れません。
韓国のように単価を引き上げて生き残る道もあるでしょう。しかしそれは、一部の経済力ある家庭しか利用できない世界です。まともな算数塾ですら淘汰される未来が近づいている。だからこそ、私は思いました。
今こそ、誰もがアクセスできるクオリティの高い“算数オンライン塾”を世に残すべきだ
「算数は生きることそのもの」という原点
算数を教えてきた中で、私は確信しています。算数的思考力とは、計算用紙の上だけで使うものではありません。よりよく生きるための思考力です。つまり、よりよく生きるのに必要なものです。
たとえば、学校からの帰り道。
- どの道を通れば早いか?距離を考える
- 太陽の角度から時間を推測する
- 歩数や歩幅から速度を知る
- 事故や偶然の出会いの確率を考える
- 通る車の台数やナンバープレートから法則や相関関係を導き出す
- どういうナンバーの車の割合が多いのかを導く
子どもたちは、いや、大人も日常のあらゆる場面で算数を使っています。算数は「科目」ではなく「生活」そのものなのです。だから私は、家庭や日常から算数を自然に身につけられる塾を作りたいと強く思いました。
キッズデータラボの挑戦
こうして立ち上げたのが「キッズデータラボ」公式WEBです。私がこれまで(おそらく)日本一大人に数学思考力を教えてきました。大人に直接教えるだけでなく、書籍も出させていただき、京都橘大学で毎年授業も担当させていただいております。その経験を土台に、子どもたちに算数を「生きる力」として届けることを目指しています。
学びの設計(3つの柱)
- Zoomでのライブ授業
- 動画学習
- Discordのコミュニティ
この3つを組み合わせ、子どもたちが算数を笑顔で続けられる学び場を設計しました。特にディスコードには力を入れ、無料で「毎日算数問題が届く仕組み」をつくりました。100名限定で先行招待を始めています。子どもたちが算数を遊び感覚で続けられる場所を提供したいのです。
私の願い
私は大人の数学教室を立ち上げた2010年以来、ずっと数字と人をつなげる仕事をしてきました。その延長線上に「キッズデータラボ」があります。構想は頭にありましたが、ようやくその時間とタイミングがきたかなと思っています。
願いはシンプルです。子どもたちが算数を義務ではなく、芯となり一生使える力として身につけられる社会をつくること。
おわりに:一緒に算数の景色を変えましょう
もし共感していただけたら、以下から覗いてみてください。
公式WEB
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文章・監修:堀口智之



