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【和から株式会社】Excelで学ぶアート数学 ランダム・アートとカオス編

公開日

2024年12月10日

更新日

2025年4月16日

和から株式会社主催「Excelで学ぶアート数学 ランダム・アートとカオス編(開催終了)」講義動画の抜粋です。実際にExcelを使ってランダム・アートやカオス現象を体験することができます。


※動画と一緒にご覧いただくとより興味いただけると思います。

本ジャンルにご興味のある方は下記セミナーに是非ご参加ください。

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ランダムの歴史

「ランダム」という言葉は日常生活の中で非常によく耳にしますが、その起源を探ると、思いのほか深い歴史があることがわかります。古代の人々は、運命を決める手段としてサイコロを利用していました。自らの意志だけでは決められないこと、あるいは決めたくないことを、運に任せるという行動は、実は非常に人間的なものです。このように、ランダムの概念は古代から存在し、サイコロ投げがその起源です。

さらに、ゲームの世界においては、偶然の要素が勝敗を分けることから、ランダム性は重要な役割を果たしています。ゲームの面白さは、予測できない展開にありますよね。こうしたランダム性の理解は、宗教や政治、さらには哲学的な議論にまで広がっています。特に数学の進化とともに、微分積分が発展したことにより、ランダム性の解析が進み、様々な分野での応用が見込まれるようになりました。

このような歴史を知ることで、ランダム性の持つ魅力を再認識することができるでしょう。

Excelでのランダムアート

さて、次はExcelを使ったランダムアートの世界に飛び込んでみましょう。Excelには「条件付き書式」という便利な機能があり、その中に「カラースケール」が含まれています。この機能を活用することで、数値の大小によって色を変えるグラデーションを作成することができ、視覚的に非常に楽しめるアートを生み出せます。

例えば、カラースケールを設定すると、数字の大きさに応じて色が変わり、単なる数字の並びが美しいビジュアルアートに変化します。このような視覚的表現は、数字を扱うことの楽しさを再発見させてくれるものです。何気ない数値が、思いもよらないアートに変わる瞬間を体験することで、数学への興味も湧いてくることでしょう。

ぜひ、Excelの「条件付き書式」を試してみてください。新しい発見が待っているかもしれません。

カオス現象とアトラクター

次に、カオス現象についても触れておきましょう。この現象は、初期条件のわずかな変化が、時間の経過とともに大きな違いを引き起こすという不思議な性質を持っています。これを視覚的に描いたものを「アトラクター」と呼びます。例えば、ボールを投げるとき、その初期条件(投げる角度や力)が少し変わるだけで、ボールの軌道は全く異なるものになります。このような現象が、カオスの本質です。

カオス現象を理解することで、自然界の予測不可能な動きを捉える手助けになります。数値を僅かに変更することで、全く異なる結果が得られることを体感するのは、非常に興味深い体験です。カオスの解析は難しい部分もありますが、この講義を通じて少しでもその魅力を感じていただければと思います。

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