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考える力 因果推論って何?

公開日

2024年12月16日

更新日

2025年4月19日

【原因と結果の思考法超入門】(現:データのウソを暴く考え方-因果推論とは?-)で行う内容のダイジェストです。

考える力を鍛えたい!論理的思考ができるようになりたい!因果関係ってどういうこと?はじめて論理的思考や因果関係、考える力を学びたい方にこそ見てほしいです。因果推論って言葉は難しいですが、内容はシンプルです。


※動画でもご覧いただけます。

因果推論セミナーの紹介

因果関係という言葉を耳にしたことはありますか?ロジカルシンキングを磨きたい、そんな方に最適な和から株式会社が提供する無料セミナーの内容をご紹介します。

このセミナーは「原因と結果の思考法超入門」と題し、論理的思考の基礎を簡単に学べる内容になっています。直感だけに頼らず、データに基づく事実に基づいて考える力をつけることが目的です。この機会に、複雑に感じる「因果推論」を身近なものとして捉え、実生活での意思決定に役立てましょう。

因果推論のノーベル賞受賞の背景

昨年、ノーベル経済学賞を受賞したのは、因果推論を経済分析に取り入れたバナジ教授、ディ・フェロー教授、クレーマー教授です。

彼らの功績は、もともと医療や疫学で使われていた因果推論という手法を経済学に応用した点にあります。特に、貧困層の生活改善に関する施策の効果をデータに基づいて明確に示すことで、その有用性が高く評価されました。

これにより、経済学の新たな可能性が広がり、政策策定にも大きな影響を与えています。

貧困層の改善に向けた実験

ノーベル賞を受賞した3人の教授たちは、発展途上国の貧困層を支援するために「どの施策が最も効果的か」を実験を通じて調査しました。

彼らが実施した施策には、教員数の増加や給食の提供、制服の整備などがあります。私たちは直接、これらの施策の中から何が最も効果的かを考える機会に恵まれ、このような実験が社会に与えるインパクトを理解することで、施策の効果を正しく評価する目を養うことができます。

意外な結果とその分析

数多くの施策を試した結果、最も効果があったのは「虫下し薬の給付」と「教育リターンに関する情報提供」だったことが明らかになりました。

特に、虫下し薬の提供は、寄生虫による健康被害で学校に通えない子供たちを支援するという直接的な効果がありました。そして、教育に関する将来的な収入の情報提供によって、親たちは子供の教育の重要性を認識し、彼らを学校に送り出す理由が増えたという結果に結びつきました。

認識と事実の違い

この研究を通して、我々が普段「常識」として理解していることと、実際のデータから導き出される事実が必ずしも一致しない現実を思い知らされました。

例えば、給食が最も効果的だと思っていた施策が実際にはそうでなかったという結果です。だからこそ、因果推論を使って、表面的な理解にとどまらない深い分析を行うことが、真実を知るために必要なのです。

この研究から学べることは、データに基づく客観的な判断の重要性です。

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