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【和から株式会社】Python超入門

公開日

2024年11月28日

更新日

2025年3月4日

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Pythonの名前の由来

「Python(パイソン)」という名前を聞くと、ヘビを思い浮かべる方も多いかもしれません。実際に書店でPython関連の書籍を探すと、ヘビのイラストが表紙に描かれていることがよくあります。

しかし、Pythonの名前の由来はヘビではなく、イギリスのコメディグループ「モンティ・パイソン(Monty Python)」です。
Pythonの開発者であるグイド・ヴァンロッサム氏は、モンティ・パイソンのユーモアが好きで、自分が開発したプログラミング言語にもその名前を付けたそうです。ところが、結果的にヘビのイメージが定着してしまい、開発者本人はこれに対して少し不満を持っているという話もあります。

Pythonが生まれた背景

Pythonを開発したのはグイド・ヴァンロッサム氏で、最近までDropbox社に勤めていました。以前はGoogleの検索アルゴリズムの開発にも関わっていた人物です。

Pythonが生まれる前の1980年代から1990年代にかけて、主流のプログラミング言語といえばC言語やJavaでした。しかし、これらの言語はコードの記述が長くなりがちで、厳密な文法を求められるため、初心者には扱いにくいものでした。

当時、コンピューターは大学や研究機関に一台ある程度のもので、一般の人が気軽にプログラミングを学べる環境ではありませんでした。しかし、1990年代に入りパーソナルコンピューターが普及し始めると、「もっと手軽に書けるプログラミング言語があればいいのでは?」というニーズが高まりました。こうした背景から、Pythonは「分かりやすく、簡潔に書けるプログラミング言語」として開発されたのです。

Pythonの特徴

例えば、C言語で「x = 2」というシンプルな計算式を書くと、複数行のコードが必要になります。一方で、Pythonでは次のように書くだけで済みます。

number = 2

このように、Pythonはシンプルで分かりやすい構文を特徴としており、初心者でも直感的にコードを書くことができます。

Python以前のプログラミング言語

Pythonの前には、グイド氏は「ABC言語」というプログラミング言語を開発していました。しかし、この言語は期待したほどの成功を収められませんでした。そこで、彼はクリスマス休暇の間に趣味としてPythonを開発し、それがABC言語よりも優れたものになったことで、結果的に広く普及することとなりました。

プログラミング言語の歴史

「プログラミング言語」と聞くと、システムエンジニアや専門家が扱うものというイメージがあるかもしれません。しかし、現在では小学校や高校でも必修化されるほど、身近なものになっています。

プログラミングの概念自体は、実はパソコンが登場するずっと前から存在していました。その起源は1206年にまで遡ります。中世の発明家アル=ジャザリは、水を利用した自動機械を作り、それが最初の「プログラム」にあたると言われています。

1800年代には、ジャカード織機が登場し、パンチカードを用いたプログラミングが可能になりました。その後、1830年代にはチャールズ・バベッジが解析機関を開発し、今のコンピューターの基本構造の原型ができあがりました。

プログラミング言語の世代

プログラミング言語は大きく4つの世代に分類されます。

機械語(第一世代)
コンピューターが直接理解できる0と1の羅列。
人間には非常に扱いにくい。

アセンブリ言語(第二世代)
機械語の命令を英語のような単語(ADDやMOVなど)に置き換えたもの。
依然として習得が難しく、技術者向けの言語。

手続き型言語(第三世代)
C言語やJavaなど、人間が読みやすい文法を持つ言語。
記述が簡単になり、プログラミングが一般化。

高機能言語(第四世代)
Pythonのように、最小限の記述で直感的にプログラムを書ける言語。

例えば、単純な足し算を機械語で書くと膨大なコードが必要ですが、Pythonでは次のように簡潔に記述できます。

a + b

まとめ

Pythonは、「シンプルで分かりやすい文法」と「初心者でも扱いやすい設計」が特徴のプログラミング言語です。グイド・ヴァンロッサム氏の「より簡単にプログラミングを楽しめる言語を作りたい」という思いから誕生し、現在ではデータ分析、人工知能、ウェブ開発など幅広い分野で活用されています。

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