アンケート、なんとなく取っていませんか？

最近は、オンラインツールの普及により、誰でも簡単にアンケートを実施できるようになりました。ですが、弊社にはよく、こんなお悩みが寄せられます。

「アンケートでデータを取ってみたのですが、これってどう分析すればいいんですか？」

このようなご相談に、私たちはこうお伝えしています。

「何となくデータを取ることはもうやめましょう」

実は、「とりあえずアンケートでデータを取って、それを後で分析する」という方法ではあまり効果的な分析を行えないことが多いのです。ゴールを定めて、正しいデータが取れるようなアンケートを設計することが大切になるのです。

もったいないアンケート

何となくデータを取るとどのような問題が起きるのでしょうか？たとえば、よくあるアンケートの“もったいない例”として、たとえば次の設問を見てみましょう。

これらの設問は一見すると自然な内容に見えますが、あまり効果的なアンケートとは言えないでしょう。例えば最初の質問の「よく」という言葉が曖昧で、人によってその意味が異なることでしょう。また、このアンケートでは満足度の結果しか聞いておらず、「何をどう改善すべきか」も見えてこないです。このようなアンケートで取得したデータは、正しい顧客の声を反映したものにならず、それを分析しても得られる結果は限定的なものになるでしょう。つまり、アンケートで成果を得るには、“答えやすさ”と“活かしやすさ”を両立した設問設計が必要となります。

アンケート設計のスキルについて学ぶ

　本セミナーでは効果的なアンケートを行うために必要な知識をご紹介します。曖昧なデータとならないような文言の工夫、質問の順番が結果に与える影響、というような知識について学んでいきます。
また、効果的なアンケートを設計するには、広く使われているアンケートのテンプレートを知ることも重要です。そこでNPS（ネット・プロモーター・スコア）という有名なアンケートについても紹介します。NPSは、「この商品・サービスを他者にすすめたいと思うか」というシンプルな問いを通じて、顧客の支持度を数値化する指標です。

本講座では、アンケート設計の考え方から、NPSの基本的な考え方や分析法を演習形式で学ぶことができます。「適切な設問のつくり方」から「得られた声の読み解き方」までを、実務に即した形で習得できます。
・回答率と回答の質を高める構成の工夫
・推奨度スコア＋自由記述から読み解く顧客ニーズ
・実データを使った演習で設問設計から改善提案

重要なのは、「アンケートを取ること」が目的にするのではなく、顧客の声をもとに、次の一手を見出し、実行につなげることです。アンケート業務にかかわる方はぜひご参加ください！