マスログ

ベジェ曲線のパラメータ表示

公開日

2025年1月31日

更新日

2026年10月26日

前回、前々回の動画で解説したベジェ曲線のパラメータ表示を求めてみます。

※前提知識として、高校数学の以下の単元を仮定しています。

・位置ベクトル

・内分の公式

●講師紹介:松中宏樹

https://wakara.co.jp/instructor/hiroki-matsunaka

●和からHP

https://wakara.co.jp/

#数学

#desmos 

#ベジェ曲線

汚いプログラムからの脱却

前回の動画では、ベジェ曲線の作り方 を紹介しました。

Desmos を使って、点の内分 を繰り返しながら 曲線 を描く方法でした。

でも、正直あのプログラム、汚かった ですよね。

コードが長くて見づらい、計算が重複している、

なんだか 美しさがない プログラムでした。

そこで今回は、もっと数学的に綺麗な方法 で、

ベジェ曲線を表現 してみたいと思います。

数式 を使うことで、シンプルで美しい ベジェ曲線の パラメータ表示 が可能です。

 

ベクトル表記で考える

ベジェ曲線 の 肝 は 4つの制御点 にあります。

P0, P1, P2, P3 の 4つの点 を使って、

曲線の形 が 決まる のですが、

これらの点を ベクトル だと考えましょう。

例えば、P0 = (1, 3) のように、

X座標 と Y座標 の 成分 を持つ ベクトル です。

P0, P1, P2, P3 全てを ベクトル として扱うことで、

数式 を 統一的 に 簡潔 に 書ける ようになります。

 

内分点の数式

まず、P0 と P1 を 結ぶ線分 上を動く A0 を考えます。

A0 は P0 から P1 へ、

s対(1-s) に 内分 する点です。

これを 数式 で書くと、次のようになります。

\[A0 = (1-s) \cdot P0 + s \cdot P1\]

同様にして、A1 や A2 も表せます。

\[A1 = (1-s) \cdot P1 + s \cdot P2\]

\[A2 = (1-s) \cdot P2 + s \cdot P3\]

s は 0 から 1 まで動き、

s = 0 のとき P0 にいて、

s = 1 のとき P1 に 移動 します。

 

二重の内分点

次に、A0 と A1 を 結ぶ線分 上を動く B0、

A1 と A2 を 結ぶ線分 上を動く B1 を考えます。

B0 は A0 と A1 の間を 内分 する点で、

B1 は A1 と A2 の間を 内分 する点です。

\[B0 = (1-s) \cdot A0 + s \cdot A1\]

\[B1 = (1-s) \cdot A1 + s \cdot A2\]

二重 に 内分 を繰り返しているのが わかります ね。

 

最終点 C の導出

最後に、B0 と B1 を 結ぶ線分 上を動く C を考えます。

C が 動く軌跡 が ベジェ曲線 そのものです。

\[C = (1-s) \cdot B0 + s \cdot B1\]

これを 整理 すると、以下のようになります。

\[C = (1-s)^3 \cdot P0 + 3s(1-s)^2 \cdot P1 + 3s^2(1-s) \cdot P2 + s^3 \cdot P3\]

綺麗な形 になりました!

三次のベジェ曲線 の パラメータ表示 が 完成 です。

パラメータ表示の意味

先ほどの 数式 を 展開 してみると、

s の 三次式 が並んでいるのが わかります。

これが 三次のベジェ曲線 と呼ばれる 理由 です。

さらに、P0, P1, P2, P3 の 重み を 係数 に持つことで、

制御点 の 位置 が 曲線の形 を 決めている のが 明確 です。

\[C = (1-s)^3 \cdot P0 + 3s(1-s)^2 \cdot P1 + 3s^2(1-s) \cdot P2 + s^3 \cdot P3\]

制御点 を 動かす ことで、曲線の形 が 変わる のが 理解 できます。

 

実際に描いてみる

Desmos や 他のグラフツール を 使って、

この数式 を 実際に描いてみましょう。

P0, P1, P2, P3 を 自由に配置 して、

s を 0から1まで動かす と、

滑らかな曲線 が 描ける のを 確認 できます。

前回の内分を繰り返す方法 と 今回の数式 で 同じ曲線 が 描かれる のを、

比較 してみるのも 面白い ですよ。

 

数学の美しさを感じる

ベジェ曲線 を パラメータ表示 で 表現 することで、

内分の繰り返し を 一つの数式 に まとめられ ました。

長くて煩雑だったプログラム が、

たった一行の数式 で シンプル に 書ける ことに、

数学の美しさ を 感じます。

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