【算数からやさしく解説】小数の掛け算
公開日
2025年3月5日
更新日
2025年4月10日

【算数からやさしく解説】小数の掛け算
こんにちは。今回のテーマは「小数の掛け算」です。前回までは図形や体積の話題が続いていましたが、今回は計算に戻って、小数と整数の掛け算、そして小数同士の掛け算をやさしく解説していきたいと思います!
小数の掛け算の基本ルール
小数の掛け算で最も大事なのは、小数点の位置をどう扱うかです。そこさえ押さえておけば、あとは通常の整数の掛け算とほとんど同じように計算できてしまいます。
最初は「小数と整数の掛け算」から見ていきます。たとえば、0.23 × 9 を計算するとしましょう。このとき、まずは0.23の小数点以下の桁数を数えます。小数点の右に2つ数字があるので「2桁」となります。
次に、小数点を無視して「23 × 9」を計算します。すると答えは207です。
ここで最後のステップ。207を「207.0」と見なし、小数点を左に2つ動かして「2.07」とすれば答えの完成です!
小数同士の掛け算も同じ考え方で!
小数同士の掛け算も基本は変わりません。
たとえば 2.7 × 0.04 を考えてみましょう。
まず、それぞれの数の小数点以下の桁数を数えます。2.7 は1桁、0.04 は2桁なので、合わせて3桁になります。
次に、小数点を無視して「27 × 4」を計算し、答えは108。
最後に、小数点を左に3つ動かして「0.108」とすればOKです!
この手順を覚えておくと、小数の掛け算がスムーズにできるようになりますよ。
なぜこの方法で正しく計算できるのか?
ここで少しだけ理由を掘り下げてみましょう。
たとえば2.7を10倍すると27になります。小数点を右に1つ動かす=10倍する、ということです。同様に0.04を100倍すると4になります。つまり、両方合わせて1000倍していることになるのです。
このまま27 × 4 = 108 と計算すれば、小数を含まない掛け算ができます。
でも、実際には1000倍したものを計算しているので、答えも1000で割り戻す必要があります。つまり小数点を左に3つ動かして、108 → 0.108 に戻すというわけです。
日常生活での小数の掛け算の活用例
この小数の掛け算、実は日常のあちこちで使われています。
たとえばアウトレットで「30%オフの商品がさらに30%オフ」というキャンペーン。
「合計60%オフだ!」と思いがちですが、実際には違います。
元の価格を1とすると、1回目の30%オフで0.7倍、さらにそこからもう一度30%オフで0.7倍されるので、
0.7 × 0.7 = 0.49、つまり最終的に「51%オフ」になるのです!
また、スーパーなどでポイントが5%つくとき、購入金額に0.05をかければポイント数が求められますし、消費税の計算でも小数の掛け算は大活躍します。
まとめ:小数の掛け算は数字の位置を意識するだけ!
小数の掛け算は、「小数点の移動」と「普通の掛け算」ができれば問題なしです。
小数点以下の桁数をしっかり数えて、小数点を最後に正しい位置に戻す。この流れさえつかめば、難しくありません!
そしてこの考え方が身につくと、割引やポイント計算など、日常の中でもたくさん活用できます。頭の中でサッと計算できると、ちょっと得した気分になりますよね!
ということで、今回は小数の掛け算について解説しました。
次回のマスログも、ぜひ楽しみにしていてください!