【算数からやさしく解説】小数の割り算
公開日
2025年3月8日
更新日
2025年4月13日

【算数からやさしく解説】小数の割り算
皆さんこんにちは。今回は、前回ご紹介した「小数のかけ算」に続いて、「小数の割り算」についてお話ししていこうと思います。小数が関わる割り算は少しややこしく感じるかもしれませんが、順を追っていけば決して難しくありません!
割り算の基本用語をおさらい
まず最初に、割り算にまつわる言葉を簡単に確認しておきましょう。たとえば、12÷3=4 という式を例にすると、「割られる数」である12を「被除数」、「割る数」である3を「除数」、「答え」の4を「商」と呼びます。
この呼び方を覚えておくと、これからの説明がグッとわかりやすくなります。では、いよいよ本題の小数の割り算を見ていきましょう!
被除数が小数の場合
まずは「被除数」が小数である場合です。例として「7.2 ÷ 9」という計算を考えてみます。このときのコツは、まず小数点を気にせず普通に「72 ÷ 9」で計算してみることです。結果は8ですね。
ここで注目するのが、小数点の位置です。7.2の小数点は「7と2の間」にあります。この小数点を筆算の答えである「8」の上に持ち上げることで、最終的な答えは「0.8」になります。
つまり、被除数が小数のときは、最初に通常の割り算として計算し、小数点の位置をそのまま真上に引き上げるという考え方を使えばよいのです。
除数が小数の場合
次に、「除数」が小数になる場合を見てみましょう。たとえば「18 ÷ 0.6」という式を考えます。この場合は、まず除数である0.6の小数点を右に1つずらして、整数の6にします。
このとき注意したいのは、被除数である18も同じように小数点を1つ右にずらすことです。18は「18.0」とも書けるので、小数点を1つ右に動かすと「180」になります。
つまり「18 ÷ 0.6」は、「180 ÷ 6」と同じになるということです。結果は30。これが答えです。小数点をそろってずらせば、あとは普通の割り算でOKなんですね!
両方が小数の場合
今度は、被除数と除数の両方が小数という場合を見てみましょう。たとえば「1.8 ÷ 0.6」のような式です。これは今までの方法を組み合わせて考えることができます。
まずは除数である0.6の小数点を右に1つ動かして整数の6にします。それに合わせて被除数の1.8も小数点を1つ動かして18になります。すると「18 ÷ 6」という形になり、答えは3です。
除数の小数点の右にある桁数を基準に、小数点を同じだけ動かせば、両方とも整数の計算になって一気に解けてしまいます。これで小数同士の割り算も安心ですね。
小数の割り算の活用場面
ここまでで計算のやり方はバッチリですが、実際にどんな場面で使えるのかも気になるところです。たとえば、自分の体重が去年よりどれくらい増えたか・減ったかを割合で知りたいときに、小数の割り算が使えます。
今年の体重を去年の体重で割れば、変化率が出てきます。また、株価の分析などでも「株価収益率」のような指標を求める際に、小数の割り算が使われるんです。意外と生活のあちこちで役に立つんですよ。
学びを広げるために
今回のお話は、小数のかけ算の知識ともつながっています。もし少しでも難しいなと思った方は、まずは「小数のかけ算」から復習してみると理解が深まりやすいかもしれません。
また、私たち「和から」では、数字に強くなるためのセミナーもいくつか開催しています。もし興味を持っていただけたら、ぜひ無料セミナーにも足を運んでみてくださいね!
ということで、今回は「小数の割り算」についてお話ししました。次回の【算数からやさしく解説】も、ぜひ楽しみにしていてください!