【和から株式会社】Pythonではじめるデータ分析本編抜粋
公開日
2024年11月22日
更新日
2025年3月6日

「Pythonではじめるデータ分析」の講義の抜粋です。
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この記事の主な内容
アナコンダとジュピターノートブックとは?
Pythonを使ってデータ分析を行う際に欠かせないツールの一つが、「アナコンダ(Anaconda)」と「ジュピターノートブック(Jupyter Notebook)」です。本記事では、この二つのツールの役割や特徴について詳しく解説します。
■プログラミング環境とは?
プログラミング言語は、単なる「言葉」に過ぎません。日本語や英語と同じように、それ単体では意味を成しません。言葉は話す人と聞く人がいて、初めてコミュニケーションが成立します。
同様に、プログラミング言語も、コードを書いたり、その実行結果を確認したりする環境が必要になります。これが「開発環境」と呼ばれるものです。
■アナコンダ(Anaconda)とは?
アナコンダは、Pythonを使ってデータ分析を行うための開発環境の一つです。データ分析に必要なライブラリやツールがひと通り揃っており、Pythonを効率的に活用できます。
アナコンダを利用することで、以下のようなことが可能になります。
・コードの実行と結果の確認
・データの前処理や可視化
■他のアプリケーションとの連携(APIとの接続など)
統合開発環境(IDE)とも呼ばれるこの仕組みを使うことで、Pythonをより簡単に扱うことができます。
■ジュピターノートブック(Jupyter Notebook)とは?
ジュピターノートブックは、Pythonのコードを記述・実行しながら、結果をリアルタイムで確認できるツールです。
以下のような特徴があります。
・コードとその実行結果を一つの画面で確認できる
・文章や画像を埋め込むことができ、データ分析のレポート作成に適している
・インタラクティブなデータ分析が可能
アナコンダをインストールすると、ジュピターノートブックも含まれるため、Pythonを使ったデータ分析をすぐに始めることができます。
相関関係と因果関係の違い
データ分析では、相関係数を使うことがよくあります。しかし、注意しなければならないのは、「相関関係」と「因果関係」を混同しないことです。
例えば、インフルエンザの患者数と郵便ポストの数には強い相関が見られます。しかし、これは「ポストの数が増えるとインフルエンザが流行する」という因果関係を示しているわけではありません。
実際には、人口が多い地域ではポストの数も多くなり、同時にインフルエンザの患者数も増えるという別の要因が関係しているのです。このように、相関関係があるからといって、必ずしも因果関係があるとは限りません。
決定木アルゴリズムとは?
機械学習のアルゴリズムの一つに「決定木(Decision Tree)」があります。これは、データを条件ごとに分類し、最適な分岐を見つける手法です。
例えば、「アキネーター」というゲームをご存知でしょうか?
このゲームでは、プレイヤーが思い浮かべた有名人やキャラクターを、魔人が一連の質問を通じて当てていきます。これを可能にしているのが、決定木アルゴリズムです。
決定木の考え方
例えば、車の購入データを考えます。あるディーラーで、年齢と収入を元に車を購入したかどうかのデータがあるとします。
・35歳以上の人は車を購入する傾向がある
・35歳未満の人の中でも、年収300万円以上の人は購入する可能性が高い
このような条件を元に、データを分類し、最も適切な分岐点を探していくのが決定木の考え方です。
まとめ
本記事では、Pythonの開発環境として重要な「アナコンダ」と「ジュピターノートブック」について解説しました。また、データ分析に役立つ「groupby関数」や「相関関係と因果関係の違い」、さらには機械学習の「決定木アルゴリズム」についても紹介しました。
Pythonを使ってデータ分析を行う際には、これらのツールや手法を活用しながら、適切な分析を行うことが重要です。