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ベジェ曲線とは何か?

公開日

2025年1月29日

更新日

2025年2月25日

デザイナーが曲線を描く際に使用するベジェ曲線が数学的にどのようなものなのか、その長所を解説します。

●講師紹介:松中宏樹

https://wakara.co.jp/instructor/hirok…

●和からHP

https://wakara.co.jp/

#数学

#desmos 

#ベジェ曲線

ベジェ曲線とは

今日は ベジェ曲線 について 紹介 します。

デザイン の世界で よく使われている曲線 ですが、

実際にどういう仕組みで描かれているのか理解 していますか?

ポスター服のデザインイラスト制作 など、

様々なデザイン分野このベジェ曲線使われています

でも、どうやって形作られているのか知らない 人も多いはず。

実際、この赤い曲線ベジェ曲線 です。

ぐにゃっと 曲がっていますが、滑らか美しい

自由自在に形を作れる ので、デザインの必需品 となっています。

制御点の役割

ベジェ曲線描くために必要な点4つ です。

それが P0, P1, P2, P3 という 4つの制御点

出発点P0ゴールP3

P1P2曲線の方向と勢い決めるポイント です。

P0 から P3曲線が進む のですが、

最初にどの方向に進むかP1決めて

最後にどの方向からゴールするかP2決めます

例えば、P1左に引っ張る と、

左方向に引っ張られたような曲線なります

P2右下に引っ張る と、

右下に曲がってから ゴールする曲線描かれます

P0P1距離が長ければ長いほど

曲線はその方向に強く引っ張られる ため、勢い増します

逆に短ければあまり影響を受けない ので、

出発点からゴールまで まっすぐ進むような曲線 になります。

ベジェ曲線が使われる理由

なぜベジェ曲線が使われるのか

それは、少ない情報で滑らかな曲線を表現できるから です。

例えば、この 赤い曲線正確に表現 したい場合、

点を細かく記録 して 伝える 必要があります。

でも、点の数が増えれば増えるほど

データ量膨大 になり、管理が大変 になります。

しかし、ベジェ曲線4つの制御点座標 だけで 表現 できます。

つまり、P0, P1, P2, P3x座標とy座標

合計8個の数値 だけで 滑らかな曲線描ける のです。

データ量が少ない ため、

コンピュータでの管理がしやすい のはもちろん、

ファイルサイズも軽く編集も簡単

だから、デザインの世界広く使われている わけです。

ベジェ曲線の連結と滑らかさ

複雑なデザイン作りたい時

ベジェ曲線繋げて表現 することが あります

でも、ただ繋げるだけ だと、滑らかさが失われる ことがあります。

例えば、P3Q0重ねて

2つのベジェ曲線繋げた場合

滑らかでない 尖った感じ曲線 になることが あります

これを防ぐために

P2P3Q0Q1方向を揃え

さらに長さまで揃える と、

滑らかに繋がる ように なります

方向を揃える だけでも 滑らかさ確保 され、

勢いまで揃えれば完全に自然な曲線繋がります

これがベジェ曲線の大きなメリット です。

ベジェ曲線の種類

ベジェ曲線 には 1次2次3次3種類 があります。

デザインの世界最も使われている のは 3次のベジェ曲線

P0, P1, P2, P34つの制御点使うもの です。

1次のベジェ曲線P0P12点 だけを 使います

直線 になります。

2次のベジェ曲線P0, P1, P23点使います

放物線のような曲線 になります。

しかし、曲がり方1箇所だけ なので、

滑らかさ調整 するのが 難しい です。

3次のベジェ曲線2箇所の曲がり方調整 できるので、

出発点ゴール方向自由自在に操作 できます。

直感的に曲線を描ける ため、デザインの現場広く使われています

ベジェ曲線の数学的仕組み

ベジェ曲線数学的に 「内分点」利用 して 描かれています

例えば、3次のベジェ曲線 の場合、

P0P1 上を動く A0P1P2 上を動く A1

P2P3 上を動く A2S対1-S内分 します。

次に、A0A1 上を動く B0A1A2 上を動く B1現れ

最後に、B0B1 上を動く C奇跡ベジェ曲線 になります。

これがベジェ曲線の仕組み です。

制御点の位置変える ことで、

自由自在に曲線の形変化させられる のが ポイント です。

最後に

ベジェ曲線仕組み理解 すると、

ただのデザインツール ではなく、

数学的な美しさ持った曲線 だと 気づく はずです。

デザイナー直感数学の理論融合 した ベジェ曲線

次回ベジェ曲線を応用したデザインテクニック紹介 したいと思います。

次回もお楽しみに。

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