新入社員向けAI研修

AIは使える。数字は、疑えるか。

今年の新入社員は、学生時代から生成AIを使ってきた世代です。使い方を教える必要は、もうほとんどありません。

問題は別のところにあります。AIが出してきた数字や文章を、そのまま信じてしまうことです。資料に貼られた売上構成比が、実は存在しない出典に基づいていた。グラフが、意図せず数字を大きく見せていた。本人に悪気はなく、むしろ真面目に速く仕事をしようとした結果として起きます。

本研修は、AIの使い方ではなく、AIの出力を疑い、確かめる技能を新入社員に身につけさせるプログラムです。数学・統計の専門機関である和からが、検証の手順を「心構え」ではなく「作業」として教えます。

本研修で身につくこと

  • AIが出した数字の妥当性を自分で確かめる手順
  • 平均・割合・グラフの落とし穴を見抜く視点
  • 「確認済みです」と言える状態で上司に資料を出す習慣
新入社員向けAI研修

こんなお悩みはありませんか?

そのまま貼ってしまう

AIの回答をコピーして、確認せずに資料へ貼ってしまう新人がいる。

出典が答えられない

根拠を聞いても「AIがそう言っていました」としか返ってこない。

上司の確認工数が増えた

資料の作成は速くなったが、チェックする側の負担がかえって増している。

操作説明で終わった

AI研修を入れたが、ツールの使い方の説明で終わってしまった。

なぜ今、新入社員に「疑う力」なのか

生成AIの業務利用は、多くの企業で導入フェーズを終えました。次に起きているのは、AIが作った成果物の品質を、誰も検証していないという問題です。

新人の資料は、組織の中を上に流れていく

STEP 1新入社員が
AIで資料を作成
STEP 2チーム内で
共有される
STEP 3部長会議の
資料になる
STEP 4対外的な
提案書になる

誤りは、途中で止まらない。だから最も上流で止める。

気づける

ベテランの場合

「この売上規模はうちの業界ではあり得ない」——過去に見てきた数字が基準になるため、おかしさに直感で気づけます。

気づけない

新入社員の場合

比べる基準をまだ持っていません。そしてAIは、間違った内容を、正しい内容とまったく同じ自信のある文体で出力します。

多くのAI研修が「ハルシネーションに注意しましょう」で終わっているのは、注意喚起の先へ進むには数理的な知識が要るからです。桁を見積もる、比率の分母を確認する、グラフの軸を疑う——これらは統計の初歩でありながら、AI時代に最も実用的な技能になりました。

研修で扱うテーマ

01AIが間違える「型」を知る

存在しない出典を作る、桁を取り違える、古い情報を最新として出す。誤りには決まったパターンがある。

02桁で考える・検算する

1億円なのか10億円なのか。電卓の前に暗算で桁を合わせる訓練。誤りの大半はここで検出できる。

03平均・割合の落とし穴

平均年収800万円の会社で、社員の半分は450万円かもしれない。「前年比140%」が10件→14件のこともある。

04グラフのミスリードを見抜く

0から始まらない縦軸、都合のよい期間の切り取り。AIに任せると無自覚に生成される。

05出典と根拠を確かめる手順

一次情報にあたる、発表元と時期を確認する、定義を確認する。5分の確認と30分かける確認の線引きも扱う。

06提出前のセルフチェック

学んだ内容を1分間のチェックリストに落とし込み、配属先へ持ち帰る。

AIが出したこの数字、どこを疑いますか?

研修で実際に使う演習を、ひとつ公開します。

演習市場規模のファクトチェック

新入社員のAさんが、上司から市場調査を頼まれました。AIに「国内のオンライン学習市場の規模と成長率を調べて」と入力したところ、次の回答が返ってきます。

AI の回答

AI国内オンライン学習市場は2024年時点で約5,200億円規模。年平均成長率は12%で推移しており、2030年には1兆円規模に達すると見込まれます。
Aさんは念のため計算を確認しました。
5,200億円 × 1.12⁶(12%成長を6年分) ≒ 10,265億円。たしかに約1兆円です。
✓ 計算は合っています。

では、この数字を
そのまま資料に載せてよいでしょうか。

答えは「まだ載せられない」です。研修では、ここから次の4点を確認する手順を、実際に手を動かして身につけます。

1出典はどこか

AIは出典を書かないことが多く、実在しない調査会社名を出すこともあります。「◯◯総研の調査によると」と書かれていても、その調査が存在するとは限りません。

212%は実績か予測か

過去の実績値と将来の予測値では、資料としての意味がまったく違います。予測を実績のように書いてしまうのは、ビジネス文書として致命的です。

3「市場規模」の定義は何か

法人向けを含むのか、個人向けだけか。ハードウェアは含むのか。定義が違えば数字は数倍変わります。

4桁は妥当か

国内の他の教育関連市場と並べたとき、違和感のない大きさか。桁感覚があれば「そもそもおかしい」に気づけます。

計算が合っていることと、正しいことは違う。

この一点を最初に叩き込むことが、本研修の狙いです。
AIの使い方だけを教わった新人は、この違いに気づけません。

研修で得られること

受講前受講後
数字の扱いAIの出した数字をそのまま貼る桁と出典を確認してから使う
出典「AIがそう言っていた」一次情報にあたり、発表元と時期を書ける
グラフ見た目がきれいなら採用軸と期間を確認し、必要なら作り直す
上司への提出確認されるまで気づかない提出前に自分でチェックを通している
AIとの関わり方答えをもらう相手下書きを作らせ、自分で検証する相手

配属後の実務では、上司の確認工数が減ることが最も分かりやすい効果として表れます。

対象者

対象

新入社員・内定者(入社1年目まで)。文系・理系は問いません。AIツールの利用経験の有無も問いません。

前提

不要です。四則演算ができれば受講できます。統計学の知識は前提としません。

到達ゴール

配属後、AIを使って作成した資料について「どこを確認したか」を自分の言葉で説明できる状態。

カリキュラム例(半日コースの一例)

時間内容演習持ち帰るもの
20分AIが間違える「型」を知る誤り事例の判別クイズ誤りパターン一覧
40分桁で考える・検算するフェルミ推定型の桁見積もり演習
50分平均・割合の落とし穴同じデータから2つの結論を作る演習
40分グラフのミスリードを見抜く誤解を招くグラフの修正演習グラフ確認の観点表
30分出典と根拠を確かめる手順AI出力のファクトチェック実習確認手順シート
20分セルフチェックリスト作成個人ワーク自作チェックリスト

1日コース(6時間)では、上記に加えて業務を想定したケース演習(自社データの使用も可)、AIを使った資料作成→相互レビュー→修正の一連演習、チームでAIの成果物をどう確認し合うかのグループ討議、情報漏洩・著作権など最低限のリスク整理を行います。

10時間コース(複数日程)では、さらにExcelでの集計・可視化の基礎と、配属先での実践課題・後日のフォロー回を組み合わせます。実訓練時間10時間以上の設計となり、人材開発支援助成金の対象となる場合があります。

和からの新入社員向けAI研修が選ばれる理由

「使い方」ではなく「確かめ方」を教えられる「使い方」ではなく「確かめ方」を教えられる

多くのAI研修はハルシネーションへの注意喚起で止まります。確認の方法まで教えるには数理的な裏づけが必要だからです。生成AI/統計・データ分析/数字力の3領域を横断できる和からだからこそ提供できます。

分かりやすいと定評のある講師陣分かりやすいと定評のある講師陣

数学・統計・データ分析・生成AIを横断する講師が担当します。関連書籍の出版は40冊以上。専門用語を使わず、新入社員にも伝わる言葉で教えます。

新入社員研修の運営に慣れている新入社員研修の運営に慣れている

法人研修の導入実績は200社以上、累計受講者は3万人以上。集中力の維持、受講者間のレベル差への対応など、新人研修特有の勘所を織り込んで設計します。

実施形式・日数

実施形式オンライン/対面(貴社会場)/ハイブリッド
定員1名〜。新入社員研修としては20〜40名規模での実施が最も多くなっています
研修時間半日(3時間)/1日(6時間)/10時間(複数日程・助成金対応)
カリキュラム業種・職種に合わせたカスタマイズ可。自社データを演習に使用することも可能
対応ツールChatGPT/Microsoft 365 Copilot/Google Gemini/Claude など、貴社の利用環境に合わせて設計
フォロー体制実施後の質問対応、フォロー回の設定、配属後の実践課題レビュー

内定者向けに実施する場合

内定者フォローの一環として実施したい、というご依頼をいただくことが増えています。入社前に基本姿勢を揃えておくと、配属後の立ち上がりが変わります。

実施時期10月〜2月が中心です。内定式のあとから入社前研修までの期間に組み込みやすい設計になっています。
実施形式オンライン半日(3時間)が最も多い形です。内定者を一か所に集める必要がなく、遠方の方も参加できます。
ねらい「AIを使うな」でも「自由に使え」でもなく、確かめてから使うという姿勢を入社前に揃えることです。配属後、上司が一から教える負荷が下がります。
演習の題材業務経験がない前提に合わせ、演習の題材を学生にも馴染みのあるもの(アルバイト先の売上、SNSの数字など)に差し替えます。考え方は同じで、素材だけを変えます。
新人研修との接続内定者研修で基礎を入れ、4月の新入社員研修では実務ケースへ進む二段構えにできます。もちろん、どちらか片方だけの実施でも問題ありません。

内定者フォローと新入社員研修とでご予算やご担当が分かれている場合も、そのままご相談ください。実施時期・費目に合わせて設計します。

助成金について

実訓練時間が10時間以上となる設計の場合、人材開発支援助成金の対象となる可能性があります。新入社員研修は対象となりやすい領域です。

  • 10時間コースは助成金申請を想定した時間設計になっています
  • 申請に必要なカリキュラム表・実施計画書の作成を支援します
  • 適用可否は貴社の状況および制度の最新要件によります。ご相談時に確認いたします

よくあるご質問

Q他社の新入社員向けAI研修と何が違いますか?

多くの研修はAIツールの使い方とリスクの注意喚起が中心です。本研修は、AIの出力を確かめる手順を数学・統計の観点から技能として身につけることに重点を置いています。「注意しましょう」ではなく「こう確認します」まで踏み込みます。

Q統計や数学の知識は必要ですか?

不要です。四則演算ができれば受講できます。専門用語は使わず、実務で出会う場面から入ります。

Q自社で使っているAIツールに合わせられますか?

はい。ChatGPT、Microsoft 365 Copilot、Google Gemini、Claudeなど、貴社で利用中のツールに合わせて演習を設計します。ツールを限定しない実施も可能です。

Q何名から実施できますか?

1名から可能です。新入社員研修としては20〜40名規模での実施が最も多くなっています。

QAIの利用を制限している社内ルールがありますが、実施できますか?

可能です。むしろ社内ルールの内容を踏まえた設計にすることで、ルールの理解と定着を兼ねられます。ガイドライン策定のご相談も承っています。

Q既存の新入社員研修に組み込めますか?

はい。半日コースは既存の新人研修プログラムの1コマとして組み込みやすい設計です。実施時期・順序についてもご相談ください。

Q内定者向けにも実施できますか?

可能です。実施時期・形式・演習の題材を内定者向けに調整します。詳しくは本ページの「内定者向けに実施する場合」をご覧ください。内定者フォローと新入社員研修でご担当やご予算が分かれている場合もご相談いただけます。

Q研修後のフォローはありますか?

質問対応、フォロー回の設定、配属後の実践課題レビューなどをご用意しています。ご要望に応じて設計します。

Q助成金は使えますか?

実訓練時間10時間以上の設計で人材開発支援助成金の対象となる場合があります。申請書類の作成も支援いたします。

Q他の階層の研修と組み合わせられますか?

はい。新入社員→若手→管理職と階層別に体系立てた年間プランをご提案しています。新人が学んだ検証の観点を管理職側が受け止められる状態にすることで、効果が高まります。

まずはお気軽にご相談ください

新入社員研修の企画は、前年秋から動き始める企業が多くなっています。
カリキュラムのご相談だけでも承ります。

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