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「9割が痩せる!?」ダイエット広告を分析する【トークライブ開催】

公開日

2018年9月13日

更新日

2018年9月13日

■毎月開催!!データセンストークライブ

実は、今月より、「入門セミナー参加者限定」で 【データセンストークライブ】を毎月開催していくこととなりました。

入門セミナー参加者限定ですので
ある程度計算力に対して素養のある方を対象にしたセミナーで、
様々なデータ溢れるニュースや気になる話題をデータセンスで考察していくというものです。

データセンストークライブ先月は、
「「9割が痩せる!?」よくあるダイエット広告を数字で分析する」
ということをテーマに様々なお話をさせて頂きました。
 

●広告表現の限界とは?

どの企業様の広告を用いたか・・・はちょっと秘密ですが(笑)
広告一つとっても、「数字」を用いた心を動かす方法は
様々なあります。

例えば、広告で、「絶対痩せる」という極端な表現を用いることは
一般的には許されていません。
広告表現にはちゃんとしたルールがあり、
それを元に運用しています。

「90%痩せる」

とあった場合、確かに適正っぽい値なように思いますが、

・90%は何人中何人か。
・そもそも実験対象者は誰か。
・期間はどのくらいでとっているか。
・”痩せる”の定義は何か。
・平均どのくらい痩せたのか。
・どのくらいの標準偏差、分布になったのか。
・痩せるために何をしたのか。
・商品使用の場合、どの商品をどのくらい用いたのか。

などなど考察すべき対象がたくさんあります。

もちろん、広告に対して企業側がすべて明記しなければいけないことはありませんが
景品表示法(どういう風に広告に記載する言葉が表現可能か)の関係で、
ある程度実験内容について、「90%」の根拠について表示しなければいけないこともあり、
「90%」の近くに米印などしてあって、付記が大量に記載されています。

今回のデータセンストークライブではこの考察を行って行きました。

統計学、数字の表現方法がわかっている人からすれば
広告表現の自由度については実は結構あります。  
 

■BMIの本質は?

他にもBMI(ボディマス指数)の計算をして、
BMIの本質的な定義について数学的に捉えました。

BMI=体重(kg)/(身長(m)×身長(m))

を計算したもので、一度はみなさんも算出したことはあるでしょう。
しかし、その本質はわかりづらく、なぜ、身長の2乗で割るのか、は
ほとんど説明できる人はいません。

最近2013年にオックスフォード大学の数学者が
新たな「BMI」として、分母に身長の2.5乗を持ってくる案を
提示しました。

これは、従来のBMIは、身長を2乗が分母にきているので
身長の変化に対して、体重の変化の割合が追いついていなく、
痩せている人は標準体重が大きめに算出されてしまい、
太っている人は、標準体重が少なめになってしまうのです。
(このあたりは短い文章で説明が難しく、
 ぜひ直接質問をしに学びにお越し頂けたらと思います。)  

■来月のトークライブは?

「大小さまざまなデータをグラフ化するための「対数」を学ぶ」

というテーマで、指数の応用である「対数」について学んでいきます。

もちろん、対数については高校2年生くらいに学ぶものですが
ほとんどの方は使用方法について忘れていると思いますし、
対数の本質についてはあまり語られることがありません。

(対数の計算方法について重視して学ぶのも重要ですが、
 何のために学ぶのか、は忘れてはいけません。)

実は対数を用いると、量の大小について、
全く違うスケールのものでも同じ座標に持って行けるし、
実は、大きな数の計算をするときにもあたり前のように使っていたのです!!

(弊社の機械学習セミナー出ている方にはお馴染みの
 ロジット関数についても理解しやすくなるものと思います。)

そんなトークライブは毎月行っています。
入門セミナーに参加された方はぜひ遊びにお越し下さい。
毎月送っているメルマガでご案内しています。

【入門セミナー出ていないよ!!】という方は
まずはデータセンス超入門セミナーにお越し下さい。
 

■データセンス書籍がついに発売となりました!

あと、「ニュース」でも公開しましたが、この度、8月17日に代表自身初の書籍『「データセンス」の磨き方:一瞬で数字を読む力をつける~』がベレ出版(版元)から出版され、多くの方にお読み頂きありがとうございます。(そのため、様々な行事が重なりこのマスログの更新が少し遅くなってしまいまして失礼いたしました。)発売からわずか10日ほどで増刷させて頂くことになりました!心より感謝いたします。

・“計算間違いはダメ”はウソ!?新しい計算の常識をあなたに
・データセンスとは何か。「人工知能」の時代だからこそ必要なものである。

など、文系の人にとって必要な数学的思考、計算力がこの書籍に詰まっています。

引き続き、こちらのマスログでもその良さを発信していきたいと思います!

●書籍発売に関して詳しくはこちら

日常生活や仕事で数字にお困りの方は、ぜひ一度遊びに来てください。

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